Nishiki、キミに決めた!

前の記事でサイトの構成を決めたので、WordPressをインストールして作業を始めるわけです。…が、以前私が触っていた頃よりも大幅にテーマのシステムやら非推奨になった関数やら多くなってきていて、かなり戸惑いました。余裕があるならCodexと睨めっこしながら、勉強がてらTwenty Nineteenを叩き台にカスタマイズしてもよいのですが、今回は事情が事情なのでそんな事してられない。ので、イラストサイトでも使えそうな配布テーマを探すことに。

イラストサイト向けと謳ったWordPressテーマは数あれど

テーマを探すにあたり、概ね以下の条件をつけて探していました。

  • 無料、もしくは低価格帯で使えるもの
  • レスポンシブ対応であること
  • 1ページ完結型タイプではないこと
  • 過去1年以内にテーマの更新があったもの
  • ブログっぽく見えないようなデザイン
  • Bootstrap 4に対応していること

最後のBootstrap4対応タイプを探していた理由としては、MTで使っていたテンプレートがBootstrap4のテーマを移植して使っていたものだったからです。記事エントリもそれに準じて書いていたので、記事に手を入れる必要がなく、手動復元でもそのままコピペでできるという利点がありました。また当初はこれに加えて「トップページにサムネイルをまとまった数で並べられること」も加えていたのですが、ギャラリーを個別記事にせずにLightboxで表示する事に決めてからは、これは省いたように思います。因みにサブで動いているゆるドラ隔離部屋は個別記事にしているので必須でした(こちらはMorphology Liteを採用しています)。

採用候補として選んだテーマは以下。

  1. Anima
  2. Nishiki
  3. Xeory
  4. LIQUID PRESS LIGHT (Bootstrap4)
  5. Virtue

で、最終的にはNishikiを採用しました。決め手になったのは、サイトのトップページで画像を全面に出していくこのスタイル。

新装開店

それでいて、個別記事や固定ページは余計な情報を出さないようなシンプルな作りになってて、読むのに集中できるという。これならトップページに画像のサムネイル一覧を出さなくとも、イラストサイトであることは十分に訴求できますし、トップを見ただけでは一見ブログっぽく見えない出で立ちなのも良き。因みにこの部分はカスタマイズで最新記事の一覧を出すことも出来ます。

Nishikiのここがよいトコロ

軽い

サイズの大きい画像を載せることが多く、結果それで表示が重くなりがちなイラストサイトにとっては非常に有難いです。もっとも、プラグインの数やカスタマイズ次第(特にfunction.phpに書いた追加機能とか条件分岐の煩雑さ具合とか)では変化するので、一概には言えない所ではありますが。

シンプルでブログ感を全面に出さないデザイン

長年静的ファイルで作って公開してきたイラストサイトが、WordPressなりMTなりCMSツールへの移行を躊躇う理由が、いわゆる「ブログ感」が出てしまうのが嫌っていう所かなと。これは実際、自分も静的ファイルから一番最初に使った(今は亡き)rNoteに移行する時に一番気にしたところでして、そう見えないようにスキンを作った記憶があります。Nishikiはこの辺りが絶妙な所でクリアされているので、そういう人にこそ採用を検討してほしいテーマです。

公式のサポートが充実している

サポトピアにNishikiのマニュアルが公開されてます。フォーラムの利用には会員登録が必要で、さらに質問をしたい場合には有料会員の登録必須となりますが、マニュアルのみの利用なら会員登録はいらないです。自力でアレコレできる人ならマニュアルのみでも十分に対処できます。

Nishikiのここが残念なトコロ

カスタマイズしないとダサい

装飾なども最小限になっているのでカスタマイズしてナンボ。特に固定ページはデフォのまんまで使ったら大変寂しい事になるのでマジ必須。

かと言って、カスタマイズ画面でカスタムCSSを書き込むとソースベタ書きになって大変気持ちが悪いので、公式で配布されているNishiki専用の子テーマを入れて、子テーマ側のstyle.cssに書き込む方が精神衛生上とてもよろしいです。

あと、Bootstrap時代から記事内で定義リストの水平表示にグリッドシステムを使っていたので、これがないのにはちょっと困ったり(そもそも非フレームワークテーマだから当然)。これはSmart CSS Gridを追加で読み込む形で一応の解決をみました。

アレコレしたい場合は有料版のProが必要

例えば「SNSのボタンを付けたい」「OGPを設定したい」「ECサイトを作りたい」とか。これらはプラグインを入れたり、自力で出来る人は直接テーマに書き込むなりfunction.phpで設定書いて実装したりする所ですが、皆が皆WordPressに精通してるわけじゃないですし自分だってそうです。そういう場合は有料版のNishiki Proが必要になります。またWordPress 5.0から採用されたGutenbergブロックエディタを使いたい場合、無償版もGutenberg対応とはなっているものの、あれこれやりたいならPro必須の可能性が高いです(開発者側もProの使用を推奨している)。ただ個人のイラストサイトの場合なら、無料版であってもググればある程度はやりたいことが出来るはずです。

SNSボタン実装例

なお自分の場合はtwitter/Tumblr以外にTINAMIやpixivのリンクも付けたかったので、フッターウィジェットにカスタムHTMLを設定して自力実装しました。→錦カスタマイズメモ(1) SNSボタンを設置する

パンくずリストの位置に違和感

専用プラグインを入れて、設定から有効化するとパンくずリストが表示されるのですが、その表示位置が記事タイトルよりも後なので結構違和感。気にしない人は気にしないんだろうけども、私は気になってしまったのでこれも自力実装しました。→錦カスタマイズメモ(2) パンくずリストを設置する

Nishikiは個人のイラストサイトを作るには必要十分

カスタマイズで直感的にデザインを大胆に変更できる手軽さは初心者にも扱いやすく、そういった意味でもNishikiはおすすめです。HTML/CSS/PHPの知識があれば、子テーマでほぼやりたいことは出来る(はず)。何よりデカイのは、無料版が公式テーマとして登録されているため、WordPressの管理画面からから直にインストールして気軽に試せること。最初っから有料版だとそれが故に使い心地を確認できないっすからねぇ。

テーマに迷ったら一考の余地あり、です。

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