Chapter:EX-05 TOS元ネタ解説

シンフォニアに登場する人物や装備品や物等の元ネタメモ。元々Columnに載せていた奴なのだが、サイトを整理した際にColumnカテゴリを削除したのでプレイメモの方へ移動。

参考・引用元

  • Elysium Web ギリシア神話設定集(ギリシア神話の解説サイト)(※リンク切れ)
  • 天使の世界(天使・堕天使の解説サイト) (※リンク切れ)
  • 風臥(神話・民話などに登場する武器防具のデータベースサイト)
  • Sword World(刀剣全般の解説サイト)(※サイト閉鎖?)
  • ヴァナディースのセスルームニル苑(北欧神話の用語解説サイト)
  • Celtic Quilt(ケルト神話・ケルト文化関連サイト)
  • Dictionary of Pandemonium(最大手の神話の辞典サイト)
  • 幻想図書館(神話の用語辞典サイト)(※閉鎖)

クラトス

本名:クラトス・アウリオン。偶然を装い、シルヴァラントの神子コレットに近付いた百戦錬磨の剣士…というのは建前。実はクルシス四大天使のひとりで、14年前に生き別れになったロイドの実父。そして古代大戦を集結させた勇者の1人でもある。

肉体年齢は28歳だが実年齢は4028歳という世紀の大詐欺師(そのクラトスの上を行くのは後にも先にもSO2のレナくらいだろう/笑)。クラトスルートへ進むと、親子絡みのサブイベントにて親バカパワーが大炸裂するのは、ある意味見物である。

原典

ギリシア神話。大河の女神ステュクスの子で、権力の神。

アイスキュロス『縛られたプロメテウス』では、ヘパイストスがプロメテウスをスキュティアの岩壁に磔けるのを見届ける、非情で職務に忠実な官吏役。これを、ヘパイストス→レミエル、プロメテウス→コレットとして、ヘパイストスがプロメテウスをスキュティアの岩壁に磔けるまでをクラトスが見届ける→レミエルがコレットに神託と称してクルシスの輝石を付けさせ、コレットを完全なマーテルの器に作り上げるのを、クラトスが護衛を装って監視する、と置き換えてみると…わー、あんまり違和感無いやー(爆)

ゼロス

本名:ゼロス・ワイルダー。繁栄世界テセアラの神子。だがテセアラの神子は常に権力の道具として利用される所為か、コレットとは対称的に神子という立場を嫌っている。幼少時に自分を庇って凶弾に倒れた母・ミレーヌの最期の言葉を原因とする心的外傷も相俟って、自分が神子である事を疎ましく、また負い目にさえ感じており、それはレネゲードやクルシスの二重スパイを請負う姿にも見え隠れしている。

最終的にクラトスとゼロスのどっちかを蹴らねばならないが、2人ともほぼ同じ技を覚える上に使い勝手が良く、そのくせ大変な美形でツボ突かれまくりな為、フラノールのデートイベントではゼロスを取って、オリジン解放イベントでクラトスをベッドに無理矢理ねじ込んで(ヤな表現の仕方だ)、粗方筋の通ったエンディングを迎えるか、それともクラトスを取って救いの塔でゼロスを殺し、クラトスの親バカっ振りを拝んでエンディングを迎えるか…という究極の選択を迫られる(泣)。何で9人パーティーはあかんのか(似た様なアレはシンフォニアの前にコマミソで経験済みなのでショックは少なかったけど)。しかしTOSの真EDはクラトスルートなんだとか(ザプレvol:8「テイルズステーション」キャラビジュアル参照)。…が、ファンダム2や続編(ラタトスクの騎士)を見る限り、どー考えてもコレットルートが真EDだと思う…。

原典

ギリシア神話。大河の女神ステュクスの子で、競争心の神。

因みにクラトスとは兄弟関係。…そうか、だから作中のぜろったんは、ロイドが全幅の信頼を寄せるクラトスパパの存在が許せないのか(違)

レミエル

愛娘である神子コレットを導いた守護天使…というのは建前で、実際にはマーテルの器として利用していただけであって、コレットの実父では無い。コレットを完全なマーテルの器に作り上げ、それを手土産にクルシス四大天使の空位(かつてマーテルがいたポジションであろう)に入り込もうとしていたが、それが判った時点でロイド達にタコ殴りにされ、挙句の果てには四大天使のクラトスに見殺しにされる。…何しに出てきたんだ、アンタ。

原典

7大天使の1人(※注 あくまで候補者扱いであり正規の7大天使ではない)。「神の慈悲」という意で、魂を最後の審判に導く役目を持つ。

偽典「エノク書」では七人の大天使の指示を伝える責任を持つと言われ、また堕天使の1人にも数えられている。別名はラミエルで、こちらは「真の幻視を統括する」天使として現れている。…作中のレミエルがあそこまで黒いのはやはり堕天使ともされるからか。

ノイシュ

ロイドが連れているペット。ロイドは犬だと説明しているが、実際には4000年前のカーラーン大戦で絶滅したといわれる生命体「プロトゾーン」の生き残りである。かつてのミトス達の旅に同行し、クラトスが地上に降り立った時は行動を共にしていた。プロトゾーンは原初より存在する不死の生物であり、成長すると「魔を狩る人」として、獣の姿からヒトの姿になるとされる。

なお言葉を話す事は出来ないがヒトの言葉は理解出来る。また、基本的にロイドもしくはクラトスに従う。

原典

ケルト地方に伝わるアルスター神話の「ウシュナの息子たちの亡命」「ディアドラの物語」に登場する人間。ウシュナ3兄弟の長男で、「赤枝の騎士団」に所属している。なお、ノイシュの最期についてはいくつか諸説があり、その話によってそれぞれ結末が全く異なる。

シグルド

クラトスが再加入した時の初期装備(兜)。

原典

別名「竜殺しのシグルド」。ルーツは北欧神話。アイスランドに残る「ヴォルスンガ・サガ」と、ドイツの叙事詩「ニーベルンゲンの歌」、そしてヴォルスンガ・サガやエッダ等を元にワーグナーが作り上げた楽劇「ニーベルンゲンの指環」に登場する英雄。一般的には「ジークフリード」と呼ばれる事が多い。

父シグムントがオーディンから授かった魔剣「グラム」を携え、邪竜ファーブニルを退治。そのファーブニルの血を浴びて不死身となる。その後、オーディンによって結界に封印されていたヴァルキリー・ブリュンヒルドを助け愛を誓うが、ギューギ王妃グリームヒルドの陰謀に巻き込まれ、唯一ファーブニルの血を浴びていなかった背中を刺され、殺されてしまう。

ブリュンヒルド

クラトスが再加入した時の初期装備(鎧)。

原典

ワーグナーの歌劇「ニーベルンゲンの指環」に登場するヴァルキリー。

ブズリの娘だが、ヘイミル王の元で育てられた。後にヴァルキリーとなるも、オーディンの指令に背いた為に罰として眠りのルーンを受け、シグルドが現れるまで長き眠りに付く事になる。

フランヴェルジュ

クラトスの愛剣で、敵として登場した時に携えている炎の魔剣。後に、マテリアルブレードの片割れとして息子ロイドに託す。クラトスが所持している場合に限り炎属性(※マテリアルブレードは無属性)。

原典

「シャルルマーニュ伝説」に登場する剣。フランヴェルジェとも。

フランク王シャルルマーニュ大帝に仕えている騎士・ルノー=ド=モントヴァンが携えていたとされる美しい剣で、「炎の刃」の意。フランヴェルジュの元ネタの設定を見る限り、もともとは一国の騎士だった(※注:ファンダム2で古代テセアラの騎士団に所属していた貴族と判明する)というクラトスが携える愛剣としてとても相応しい剣だと思う。ジャッジ服に良く映えてるし。

ヴォーパルソード

ロイドの養父ダイクが「最高傑作」と自負する、氷の魔剣(シンフォニアでは名前が付いていないがアビスではこれと同じ形で名前がヴォーパルソードとなっている)。

ダイクはこの剣をロイドに託し、実父クラトスが同じ様にロイドに託したフランヴェルジュと共に、マテリアルブレードの片割れとなる。2人の父親がエターナルリングと共に、それぞれ自分の愛剣(フランヴェルジュ)と最高傑作と自負する剣(ヴォーパルソード)を愛息に託すこのイベントが、ストーリー通して一番大好きなのです。私の場合は初回プレイがクラトスルートだっただけに、余計に泣けてしまって。このイベントの後でパパンが戻ってきた時にはもー嬉しすぎてどうしようかと思った位で。…最早3周目以降もゼロスルートへは進めそうにありません(オイオイ…)。

原典

ルイス=キャロル作「鏡の国のアリス」にある詞「ジャバウォッキー」で、主人公がジャバウォックを討ち取ったとされる剣。

ヴォーパル(Vorpal)とはキャロルが作った造語と言われ、その意味には様々な解釈があるが、大抵は「鋭い」という意で通っているようだ。

チャクラム

コレットの武器。コレットはこれを敵に投げたり、回転させたりして攻撃する。

原典

インド北部のシーク教徒が愛用していた武器。輪の中心に指を入れて回転させて投げるか、フリスビーのように投擲して攻撃する。

確かにコレットは回転と投擲で攻撃していたが、同じチャクラムでもマリノ(ロックマンXコマンドミッション)の場合は、本来の使用方法で攻撃せず、手に持って直接タコ殴りにしていただけだったっけなぁ(極めつけは最後に蹴り/笑)。

ヘイムダール

エルフが隠れ住む里で、エルフ以外の者はテセアラ国王の書状が無いと立ち入りが出来ない。セイジ姉弟の生まれ故郷だが、テセアラ国王の書状を以ってもハーフエルフの立ち入りは禁じられている為、ハーフエルフであるセイジ姉弟だけは出入り出来ない。

原典

北欧神話の神・ヘイムダル。神界・アスガルドと人間界・ミッドガルドを結ぶ虹の橋「ビフレスト」にて、巨人族を見張っている神。

ラグナロクの到来を待っており、その合図である「ギャランホルン」を鳴らす準備をしている。そのラグナロクではロキと相討ちになる。

ユミルの森

エルフの隠れ里ヘイムダールに続く森。やはり王の書状が無ければ入る事が出来ない。ユミルの果実はこの森で取れる物で、万病に効くとされる。

原典

北欧神話。ギンヌガップの淵から産まれた巨人族の祖先・ユミル(ユーミルとも)。

アウムドラから生まれ出た神々によって殺され、その屍は世界の礎(※血は海、肉は大地、骨と歯は山脈、毛髪は森林、頭蓋骨は天空、脳は雲)になったとされる。

ユグドラシル

ミトス・マーテル姉弟のセカンドネーム。また、ミトスが成長した姿(=クルシスの指導者として)で現れた時はこの名で呼ぶ。成長した姿なので、当然声変わりもする。まぁ確かにあんな男らしい体格なのに喋りが高山さん声だと、多少の違和感はあるよなやっぱり(笑)。救いの塔(3回目)でのユグドラシルとプロネーマの会話を見る辺り、マーテル以外で本名(ミトス)で呼んでもいいのはどうやらクラトスとユアンだけらしい。

因みに、テイルズオブファンタジアでは世界樹の名前がコレだが、シンフォニアEDでロイドが名付けた世界樹の名前が「ユグドラシル」であるかどうかは不明。ユグドラシルかもしれないし、また違う名前かもしれない。よって、たとえPとの共通点がたくさんあったとしても、「シンフォニア=ファンタジアのプレ・ストーリー」という位置づけはすべきではないと考えるが、ラタトスクの某スキットで「ミトスは世界樹になった」とロイドが発言している辺りでかなり匂わせていたので、もしかしたら繋がってる可能性はあるかもしれない。フィールドBGMもファンタジアの現代フィールドのアレンジだし。

原典

あらゆるものを結び、宿らせるトネリコの大木。北欧神話における世界樹。宇宙樹とも呼ばれ、9つの世界を覆う。

名前の由来には諸説があるが、「Ygg’s horse (恐るべき者の馬)」という意が最も有力な説とされている。「Ygg(ユッグ)」はオーディンの異名のひとつである事から、転じて「オーディンの馬」を意味していると解釈されている。

ヴァーリ

エクスフィアブローカー。教皇やロディルと通じており、エンジェルス計画にも参加している。鉱山の閉鎖を決めたリーガルに、彼と恋仲であったプレセアの妹・アリシアを使って圧力を掛けようとしていた。だが最後にはリーガル本人とプレセアによって引導を渡される。

原典

北欧神話。オーディンと女神リンドの子。バルドルを撃ち殺したヘズを殺した。名前には「小さな戦士」を意味するという説がある。

グングニル

複合特技の1つ(PS2版のみ)。巨大な光の槍で敵を貫く連携技。レイ(ホーリーランス)+風迅剣(空破衝)で発動。

1周目、これを出そうと思ってクラトスに風迅剣を使わせたのに(クラトスで発動させると一番サマになるかなぁと思ったので)、ジニがグランドダッシャーだった為、グングニルが発動せずにプリズミックスターズが発動してしまった事が(泣)。2周目以降でバッチリ見ました。「聖なる槍よ!貫けッ!!」なロイドバージョン(「聖なる槍よ」と叫ぶのはリフィル先生)や、「喰らえ!神の一撃!!」なゼロスバージョンも良いですが、個人的には「神槍の一撃…受けてみろ!」なクラトスバージョンがオススメ。シビレル〜。

原典

北欧神話。オーディンが所持する槍。

「貫く」という意があり、魔力によってどんな鎧でも貫くとされる。ロキが小人イヴァルディの息子達に作らせ、オーディンに献上した物品。

ミョルニル

複合特技の1つ。コレットが雷を帯びたハンマーを投げつけるもの。ピコハン系の技(ピコハン・ピコピコハンマー・ピコレイン)+雷属性魔術(ライトニング・サンダーブレード・インティグネイション・スパークウェブ)の組み合わせで発動。が、コレットたんがSタイプだとピコハン+ライトニングの組み合わせでしか出せなくなってしまう…。

原典

北欧神話。雷神トールの得物である巨大な鎚。巨大故に大変重い武器だが、使わない時はポケットに入る位の大きさに縮小する。「砕く」という意があり、飛び道具としても使える。投げれば必ず命中し、手元に戻ってくる。またトールは鉄の手袋をしているため、重くて持ち上がらなかったり、ミョルニルを握り損ねて落としてしまうという事は無いとされる。

なお作中、ロディルやユアン達は魔導砲の事を「トールハンマー」と呼んでいるが、元々ロディルが魔導砲で救いの塔を砕こうとしていたのだから、こちらも元ネタはミョルニルだろう。

邪剣ファフニール

魔装備の1つで、短剣。

原典

一般的にはファーブニルと呼ぶ事が多い。ファフナー、フェブニルともいう。北欧神話。正確には北欧の伝承から来ており、この伝承を土台として出来たのが「ニーベルンゲンの指環」である。

呪われている宝を護る為に、大蛇あるいはドラゴンに変身した巨人族。シグルドは、自身の育ての親でもあるファーブニルの弟・レギンに唆かされ、宝を奪う為にファーブニルを倒す。

私が調べた範囲内ではコレが精一杯かな(今の所)。アレドヴァル(クラトス再加入時のクルシス装備/盾)ヴェントヘイム(ラスダン)も北欧神話っぽいんだけど、探したサイトでは見つけられなかったです。あと、ニブルヘイム(※禁書)もあるんだけど、FF7で有名になったものなのでこれは省きました。(追記:ラタトスクの騎士編にて追加しました)で、エクスカリバーとかグラディウスは他ゲームにも出ていて有名すぎるのでやはり割愛。

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