Chapter10: United/僕らはひとつになる

8章に入りました。どうもこの章で終わりっぽい気もするんだけど、Lv60前後で話終えるってなぁ…。イノセンスがそんな感じだったけど、DSとWiiじゃあゲームの容量全然違うだろ…。もしかしてムービーに容量を掛け過ぎたって事はないよなぁ;

エミルが目覚めると、そこはアルタミラホテルのスイートルーム。そこでテネブラエから全てを聞かされる。マルタの額に付いているラタトスク・コアは偽物であり、ラタトスクが力を取り戻すまで、ヴァンガードの注意をマルタへ向ける様にしたのだと言う。それを聞いたエミルは「自分は皆を裏切ってしまった」と思い悩む様になる。

そんな最中に当のマルタが。ブルートがエミルに話があるというので、5階のブルートが伏せっている部屋へ。ブルートの話とは、リヒターとヴァンガードの話だった。どうも、ずっとブルートの傍にいた筈のマルタも初めて聞く話らしい。

まず、ヴァンガードが現在の様な戦闘集団になったのはリヒターがヴァンガードに合流してからの話であり、元々ヴァンガードは今の様な集団ではなかったという。そして、今現在でもリヒターに心酔している者が多いらしく、ブルートがヴァンガードの解散を命じた所で影響力が及ばず、残党はリヒターの元に多く集結しているだろうという。ブルートは、自分のした事、ヴァンガードの暴走を止める事が出来なかった自分自身を恥じていた。そう話した所で「リヒターを止めてくれ」とエミルに頼む。

ブルートとの面会を終えると、プレセアがエミルとマルタを呼びに来た。リヒターの行方が判ったと言うので、レザレノ本社の空中庭園まで来て欲しいという。庭園に行くと前作のパーティメンバーが全員揃っている。皆の話では、リヒターは異界の扉へ向かったという。そこはラタトスクが護る魔界への扉「ギンヌンガ・ガップ」がある場所でもある。そこは、アステルがラタトスクに殺された場所。リヒターは魔族の力を借りているのではないかという話が出る。そして、魔族はリヒターに力を貸す事でラタトスクを殺し、ラタトスクが生きている限り開かないギンヌンガ・ガップの扉を開け、地上をニブルヘイムにするつもりなのだろうという結論に達する。

この話をしていてもエミルは未だに自分がラタトスクである事を信じられないでいる。それを見たロイドが「自分ならエミルの疑問に答えをあげられるかもしれない」と話す。だがロイドはある契約により今は何も話せない。そして、エミル達に「世界樹の守人と共にエミル達を待っている」と告げて去っていく。一行はかつて救いの塔がそびえ立っていた場所―――――世界樹が芽吹いた場所へと向かう。

世界樹の下には、ロイドと、世界樹の守人となったユアンが待っていた。あー、やっぱり2章でアスカードで出会ったのってユアンだったんだー。…それはまぁさておいて、ここでラタトスクについて詳しく聞くことに。やはりエミルは精霊ラタトスクであり、ロイドはラタトスクによる人類の消滅を阻止する為に1人暗躍していたのである(…やっぱロイドたんは良くも悪くもクラトス父さんに似てしまったんだな/笑)。ただ、ラタトスクが死ぬとギンヌンガ・ガップの扉が開いて地上がニブルヘイムになってしまう。それ故にロイドとユアンはラタトスクを殺さずにギンヌンガ・ガップへ封じようとしていたらしい。ロイドが各地を回ってセンチュリオン・コアを集めていたのはその為だったという訳だ。

そして、今まで誰にもこの計画を話す事が出来なかったのは、この計画をラタトスクに知られてはいけなかったからだ。ラタトスクが魔物とのネットワークを持つがゆえに、いつ何処から漏れてしまうかわからない。だから、ラタトスクの干渉を受けない現在の世界樹の傍でしかこの話が出来なかったという訳。そしてロイドの仲間達は世界樹の名前を知っており、世界樹が安定するまではその名前を口にしてはいけないという契約があり(前作のエンディングで名前を言わなかったのはその為か…)、その上でロイドのコア集めに仲間がついてくれば当然コアの影響を受けてしまい、世界樹の名前をラタトスクに知られてしまうという危険性があった。ラタトスクに新たなる世界樹の名前を知られてしまう→ラタトスクがマーテルから世界樹を奪ってしまう→人類はラタトスクへの対抗手段を失う→最終的にヒトが滅亡してしまう…という最悪の事態を回避する為に、今までロイドはかつての仲間にも目的と行き先を告げず、たった1人で世界中を回り続けてきたのだ。因みに、ロイドは世界樹の名付け親としてマーテルと契約している(前作ED参照)ため、ラタトスクの影響は受けないらしい。

しかし本来ならば、ラタトスクであるエミルにこの話を聞かせるべきではない。だがロイド達は「エミルを信じる」という。「エミル」という人格はテネブラエの言うような、ラタトスクが自らの存在を隠す為に造られた擬似人格ではない。「エミル」という人格は、ラタトスクの心の奥底に秘められているもの――――――つまり、ラタトスクの「良心」なのだからと。「良心」であるエミルが「ラタトスク」の人格を封じる事が出来れば、ラタトスクは人類の敵ではなくなり、ギンヌンガ・ガップに封じる必要も無くなる。そこで、エミルがラタトスクを制御するには、相反する2つの人格が元に戻る必要がある。この時「エミル」の人格が消えてしまうのを防ぐ為、心の精霊・ヴェリウスの力を借りる事に決まる。前作をきちんとやった人ならば、ヴェリウスの居場所は当に判ってしまっているだろう。一行はその場所へ。

辿り着いた先は、前作の旅の始まりの場所である、イセリアのマーテル教会聖堂。聖堂前ではダイク親父が補修作業を続けていた。ロイドは「もうしばらくノイシュを頼むよ」と頼んでいる。ロイドとダイク親父の信頼関係をまじまじと見たエミルは羨ましそうである。「ロイドみたいにはなれない」と呟いたエミルに、「皆違うから必要なんだ」とロイドか返す。それを聞いたマルタの心は複雑だった。聖堂の奥へ向かう途中でマルタは、ヴェリウスがエミルを守るならラタトスクはどうなってしまうのか、ヴェリウスに頼らずに、エミルはエミルとしてラタトスクに向き合うべきじゃないのか、と。しかしエミルは反論もせず、ただ笑顔を浮かべながら「大丈夫だよ」と言う。それを聞いた時、マルタは余計な口出しをしてしまったと激しく後悔する。

聖堂の奥へ進み、ついにヴェリウスがエミル達の前に現れる。しかしヴェリウスは、エミルの心の中が悲しい気持ちで溢れており、それで心が揺れ動いているからもう少し時間が必要だと言う。心の精霊は心で契約を結ぶ。だから、不安定な今のエミルの心では力を貸せないという事らしい。そして、エミルが決意を固めた時に再び現れ、力を貸すと言って消えてしまう。申し訳ないと謝るエミルに気にするなと慰め、励ます一行。「ヴェリウスに頼らずにエミルとして立ち向かうべき」と言ってしまったマルタは、自責の念に駆られる。

今後の事を考えるべく聖堂を出ると、大きな地震が発生する。どうやらギンヌンガ・ガップの扉が開きかけたらしい。ラタトスクであるエミルが生きている限りは開く事が無い筈なのだが…。この時、エミルがラタトスクとして覚醒し、突然襲い掛かってきた魔物を一蹴した後、ロイドからルーメンのコアを奪い、コアを孵化させてしまう。その直後のマルタの呼び掛けでエミルは戻ってくるが、ラタトスクに負けてしまい、結果ロイドからコアを奪った事に「皆を裏切ってしまった」と言って、ショックを隠せなかった。

イセリアへ戻ろうとするとダイク親父が魔物と戦闘中。何とか魔物を退ける。ギンヌンガ・ガップが開きかけた事により、魔界の波動が魔物を狂わせているようだ。その元々の原因はヴァンガードの反乱で、世界中に魔族が好む魔の波動が撒き散らされた為だ。普段は問題がないレベルらしいが、現在のラタトスクは一部のセンチュリオンを失っており、扉を護る力が弱まっているが故にこんな状態になっているのだとテネブラエは言う。どうやらリヒターは、魔界の扉を開く為だけにヴァンガードを利用していたようだ。そして、今は自分が魔族を抑えてはいるものの、いずれ世界は魔界に侵食されてしまう。だから自分が力を取り戻して扉を封じなければならない。その為にロイドからルーメンのコアを奪った…と、ラタトスクの人格は言うのである。

その一方で、エミルは再びラタトスクの心に支配されていて、心の中で必死にラタトスクと向き合っていた。しかし意を決めたエミルはヴェリウスを呼び、エミルの心を理解したヴェリウスはラタトスクの人格を封じる。そして、エミルとラタトスクという二つの相反する人格は、ひとつになる。エミルは、ラタトスクの人格を封じて、自分が精霊ラタトスクとして生きる道を選んだのである。

エミルが心を1つにした事で、一行はついに最終決戦の地、ギンヌンガ・ガップの入り口とされる異界の扉へ向かう。勿論、目指す先にはリヒターがいるし、一緒に逃げたアリスとデクスもいるだろう。それ故に、一旦解散して各々がやるべき事を済ませてから異界の扉を目指す事に。エミルは、マルタとアルタミラで会おうと約束した後、今回の旅の始まりの地である故郷ルインへ向かい、育て親に挨拶しに向かう。しかしそこで待っていたのは思いもよらぬ言葉だった。育て親は「もう一度やり直す機会が欲しい」と言ったのである。そして「いつでも戻って来い」とも。もうこの地に戻る事が出来ないかもしれないと判っていても、エミルの心には温かい気持ちが宿っていた。

やるべき事を済まして、最後に噴水広場のロイドに挨拶しに行く。そのロイド像の前で、テネブラエはエミルがやらんとしている事を正確に当ててみせる。常にエミルの傍に居、エミルを見守っていたテネブラエだからこそ、エミルの考えが正確に理解できたのである。エミルの心が変わらない事を確認したテネブラエは、エミルへの忠誠を誓う。

やるべき事を終えた所でアルタミラへ行き、その夜マルタと2人で話をする。…ああ、前作で言う所のフラノールデートですなぁ…。私は相手が父さんばっかだったけど(笑)(お前どんだけ父さんラブ過ぎなんだ)

アルタミラで養生していたブルートはメルトキオの牢へ送られたという。そしてマルタは、この旅が終わったらヴァンガードを完全に解体し、自分もヴァンガードの関係者としてブルートと共に処罰を受けるつもりだと言う。その後は、シルヴァラントとテセアラの対立を無くす方法を探すつもりなのだと。んで、暫くしたらカメラアングルが急に切り替わりましたよ…!?

ちょw こいつら前作主人公&ヒロインよりもスゲェ進展だ…!!(爆笑)

ロイコレは確かフラノールデートの段階ではキスにまで進展はしなかったのに…!(それらしいヤクモノっつーとプレゼントだけだった…でもアホ神子も父さんもプレゼントしてるしなぁ/笑)しかもキスの後には互いが互いをプロポーズ。…何か骨の髄までとことん見せ付けてくれてやりますよってな感じだなぁ、この2人(笑)。ある意味クレミンやカイリアを超えてしもうたかも。何を超えたかって言われたら…そりゃあもう勿論バカップル度しか(ぉ)

一夜明けて、一行は異界の扉を抜け、ギンヌンガ・ガップへ。一旦ここで切る。

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